【雨引山・雨引観音】梅雨に登る紫陽花の低山ハイキング|笹茶・孔雀・水中あじさい・100種5000株のあじさい祭り完全レポ【茨城・桜川市】

茨城県低山

「梅雨の雨引山に登りたい」という母の一言から始まった茨城・桜川市の山旅。雨引山(409m)は筑波連山の北端に位置する低山ですが、その中腹には坂東観音霊場第24番札所・雨引観音が佇み、梅雨の季節には100種5000株のあじさいが咲き誇る花の名刹として知られています。山頂では母が即興の「笹茶」を作り出すという珍事が起き、下山後の雨引観音では孔雀・アヒル・ヤギと水中に浮かぶあじさいの絶景が待っていました。「母の行きたいところリストは本当に面白いところばかりだ」——そう改めて感じた一日のレポートです。

📋 この記事の基本情報

山名 雨引山(あまびきさん)409.3m 茨城県桜川市
山域 筑波連山北部(関東ふれあいの道)
登山シーズン 梅雨(6月〜7月)のあじさいシーズンが特におすすめ
コース 雨引観音から山頂ピストン(往復約1時間〜1時間30分)
難易度 初心者・リハビリ登山向け(難所なし・樹林帯の穏やかな道)
山頂設備 東屋・ベンチあり
あじさい祭り 毎年6月10日〜7月20日(雨引観音)
駐車場 雨引観音境内に駐車場あり(無料)
メンバー 私+77歳母(腰椎骨折回復中・リハビリ登山)

雨引山・雨引観音とはどんな場所?

雨引山(あまびきやま)は、茨城県桜川市に位置する標高409mの山で、筑波山の北側に連なる筑波連山の一峰です。嵯峨天皇の時代(821年)に大飢饉があり、この山で降雨祈願を行ったところ7日7夜にわたって雨が降ったことが山名の由来とされており、別名「龍蓋山(りゅうがいさん)」とも呼ばれています。

中腹にある雨引観音(雨引山楽法寺)は坂東観音霊場第24番札所の名刹で、安産子育ての御利益で有名なほか、花と絶景のお寺としても人気を集めています。境内には孔雀・アヒル・鶏・ヤギが放し飼いにされており、動物好きには堪らない場所でもあります。


登山口が分からない!雨引観音うろうろ事件

雨引観音に到着してまず感じたのは、登山口の分かりにくさです。お寺の入り口をうろちょろしながら「こっちかな、あっちかな」と探し回りました。

雨引観音の境内で登山口を探して歩く様子

入り口前の手水には紫陽花がびっしりと浮かべられていて、見事な光景でした。お寺に入るわけでもないのに、母はしっかり手を清めていました。その先を進むと突然——孔雀が目の前に現れました。白い孔雀と青い孔雀の2羽が檻の中にいて、羽を広げてくれていました。まるで歓迎されているような雰囲気です(羽が檻に引っかかる様子が少し可哀想でしたが)。そのさらに奥に、ようやく登山道を見つけました。

⚠️ 登山口へのアクセス注意
雨引観音の境内から登山道に入ります。案内看板が少なく分かりにくいため、境内を奥まで進むのがポイントです。孔雀の檻を見つけたらそのすぐ先が登山道入口です。
雨引山登山口近くの檻にいる白と青の孔雀

雨引山登山:樹林帯の静かな道と途中に咲く紫陽花

雨引観音周辺は参拝客で賑わっていましたが、登山道に入ると一気に静寂が広がります。人の気配がまるでない、静かな山歩きの始まりです。

雨引山の樹林帯に続く静かな登山道

雨引山は筑波連山北部を構成する山のひとつで、二等三角点「雨引」が置かれています。コースに危険箇所はなく、登山道にはこれといった難所はなく、登山初心者の方でも気軽にチャレンジできるコースとなっています。ただし、山頂直下には約350段の階段があり、最後のひと踏ん張りが必要です。

登山道の途中には紫陽花が点在していました。実はこの時点で、私はその小さな紫陽花が母のお目当てだと思っていました。雨引観音のあじさい祭りのことを全く知らなかったからです(後で知る事になりますが、母の本命は雨引山ではなく雨引観音だったのです)。

母の腰椎骨折はほぼ回復していますが、登山中は念のためコルセットを着用しています。超スローペースで歩いても、往復1時間ほどで歩ける雨引山は、リハビリ登山に最適な山です。

山頂到着:誰もいない静かな頂上と「笹茶」事件

山頂に到着すると誰もいません。広々とした山頂には東屋やベンチがあり、昼休憩にぴったりな場所です。ここで一休みすることにしました。

雨引山山頂の東屋とベンチ、誰もいない静かな頂上

母がサーモスにお湯を持参してきていたので、インスタントコーヒーを飲もうとしたら——コーヒーを忘れてきたことが発覚しました。するとここで母のベテランの知恵が炸裂します。

🍵 山頂での「笹茶」事件
「忘れた時は笹を入れればよいのよ」と、母が山頂の笹の葉をむしってお湯を入れたコップに投入。「3分くらいしたら飲みなさい」と言う。まじか……と思いながらも、母が平然と飲んでいるのを見て私もおそるおそる一口。確かに、薄〜い草の味がついている。本当にうっすらだけど、ただのお湯よりはマシだ。「どくだみ茶も飲む?」と新たな草を指差してきたので、これはさすがに断った。登山歴56年のベテランの知恵は、予測不能な方向に発揮される。
山頂で笹の葉を使って手作りした笹茶

眺望については、木々の間から少し見える程度で、開けた景色とは言えません。山頂は西側に眺望が開け、筑波山と豊かな田園風景が広がります。水の張られた田んぼが空を映す初夏の景色は、それだけでも来た甲斐があります。とはいえこの山最大の魅力は山頂よりも中腹の雨引観音にあると気づくのは、この後のことです。

雨引山山頂から見える筑波山と田園風景の眺望


下山後のお楽しみ:雨引観音のあじさい祭り

平日なのに大賑わい——知らなかったのは私だけ

下山して雨引観音へ。平日なのに人が大勢いて、びっくりするほど賑わっています。どうやらここのあじさい祭りは広く知られた名所らしい。私がそれを知らなかっただけでした。

雨引観音では毎年6月10日から7月20日までの期間にあじさい祭りが開催されています。境内には野生品種のヤマアジサイ・コアアジサイ・タマアジサイ・ツルアジサイ・ノリウツギの5種が自生し、さらにホンアジサイ・ヒメアジサイ(牧野ヒメアジサイ)・ウズアジサイ・シチダンカ・スミダノハナビ・ガクアジサイ・アマチャなども咲いています。ヨーロッパから逆輸入されたハイドランジア・西洋アジサイも咲いており、その中には雨引観音で命名された新品種の「雨引の聖」も含まれ、境内全体で100種5000株のあじさいが栽培されています。

水中あじさいの絶景

境内の中で特に目を引いたのが水中に浮かぶあじさいでした。池の水面にあじさいを浮かべた「水中花」は惹きつけられるような美しさがあります。庭園の雰囲気も素晴らしく、景色は雨引山の山頂より断然こちらの方が良いと感じました(登山者としてこれを言うのは複雑ですが、本音です)。

雨引観音の池に浮かぶ水中あじさいの絶景

放し飼いの動物たちとの出会い

雨引観音のもうひとつの魅力が、境内で放し飼いにされている動物たちです。この日出会ったのはアヒル・鶏・ヤギ——そして登山道入口で既に会っていた孔雀。お寺でこれだけの動物に会えるとは思わず、母も私も嬉しい驚きでした。子どもも大人も楽しめる、個性的なお寺です。

雨引観音の境内で放し飼いにされているヤギやアヒルなどの動物たち

🌸 雨引観音(雨引山楽法寺)基本情報
住所:茨城県桜川市本木1番地
宗派:真言宗豊山派
御利益:安産・子育て
霊場:坂東三十三観音霊場第24番札所
あじさい祭り:毎年6月10日〜7月20日(100種5000株)
駐車場:無料あり
動物:孔雀・アヒル・鶏・ヤギが境内に(放し飼い)
アクセス:JR水戸線・岩瀬駅から車で約10分/常磐自動車道・土浦北ICから約35分


まとめ:梅雨の低山登山+あじさい名刹をセットで楽しむ最強プラン

雨引山は標高409mのコンパクトな低山ですが、梅雨の時期に訪れれば登山と花の名刹を同時に楽しめる、非常にコストパフォーマンスの高いスポットです。首都圏からも比較的アクセスしやすい茨城・桜川市のこんな場所に、こんなに面白いところがあることに正直驚きました。

母の長年の「行きたいところリスト」から生まれたこの山旅。息子が車で連れて行ける分、公共交通機関だけでは行けなかった場所への扉がどんどん開いていきます。まだまだ行きたいところに連れて行くつもりです。

✅ こんな人におすすめ

梅雨の6月〜7月に登山とあじさいを同時に楽しみたい人
高齢の親・家族とのリハビリ登山・ハイキングを探している人
登山初心者・初めての山歩きを検討している人
首都圏・千葉・埼玉から日帰りで茨城の自然を楽しみたい人
雨引観音のあじさい祭り・水中あじさいを見たい人
眺望重視の登山には向いていない(山頂の眺望は限定的)
💡 雨引山ハイキング プランニングのヒント
雨引観音を先に参拝してから登山→下山後に再び境内を楽しむのもおすすめです。あじさい祭り期間中(6/10〜7/20)の週末は混雑します。平日の午前中が狙い目。境内の駐車場は無料で利用できます。また、雨引山は筑波連山縦走コースの一部でもあり、体力に余裕があれば燕山・加波山方面への縦走も可能です。

📱 Instagramでも動画で紹介しています

この山旅の様子は、インスタグラムでも動画でお届けしています。雨引観音の手水に浮かぶ紫陽花、羽を広げる孔雀、水中あじさいの絶景など、ぜひ映像でも楽しんでいただけると嬉しいです。

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📍 雨引観音(雨引山楽法寺):茨城県桜川市本木1番地 TEL: 0296-75-0765
📍 雨引山登山口:雨引観音境内奥(無料駐車場あり)
🌐 あじさい祭り最新情報は雨引観音公式サイト・公式SNSでご確認ください。

 

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